Studyplus for Schoolと動画授業システムの併用・住み分けはどうする?

結論を3行で

1. Studyplus for Schoolは生徒の学習記録・面談支援に強みを持つ先生用プラットフォームで、動画授業の配信・管理を主軸とする仕組みではない

2. 動画授業システムも、生徒の日々の家庭学習記録や面談履歴の管理には向いておらず、どちらか一方だけで塾運営のすべてをカバーすることはできない

3. 両者は競合というより、学習記録・面談の軸と、授業配信・進捗管理の軸を分担する併用関係にある


Studyplus for Schoolとは何か

Studyplus for Schoolは、スタディプラス株式会社が提供する教育機関向けのコミュニケーションプラットフォームです。学習記録アプリ「Studyplus」と連携し、生徒の家庭学習の記録を可視化することで、講師がいつでも生徒の学習状況を把握し、声かけや面談に活用できる点が特長です。全国500以上の学習塾・予備校で導入されており、2026年には公立の通信制高校への導入も進むなど、利用範囲は拡大しています(公開情報に基づく。導入数は変動するため最新情報は公式サイトでご確認ください)。

「生徒が家庭でどれだけ勉強しているか把握できない」という悩みに対して、学習記録という切り口から解決するサービスです。


Studyplus for Schoolと動画授業システムの役割の違い

両者は「生徒の学習を支援する」という目的は共通していますが、扱っている対象がまったく異なります。

Studyplus for Schoolが扱うのは、主に生徒の家庭学習の記録(何を、どれだけ勉強したか)と、それをもとにした面談・声かけの支援です。一方、動画授業システムが扱うのは、塾の授業そのもの(動画配信)と、その視聴状況・課題提出・小テストの管理です。「生徒の自己申告ベースの学習記録を管理する仕組み」と「塾側が提供する授業コンテンツを配信・管理する仕組み」は、扱うデータも運用の起点も別物です。

整理すると、次のような違いになります。

比較項目Studyplus for School動画授業システム
主な機能学習記録の可視化・面談支援・声かけ授業動画の配信・課題・進捗管理
データの起点生徒の自己申告による学習記録塾が配信する授業・課題の実施状況
動画配信機能主軸ではない中心的な機能
強みが出る場面家庭学習の習慣化・保護者面談欠席フォロー・自塾オリジナル授業の展開

Studyplus for Schoolと動画授業システムそれぞれが不得意なこと

比較する際は、どちらか一方の弱点だけを見るのではなく、両方の不得意な範囲を同じ基準で見ておく必要があります。

Studyplus for Schoolが不得意なこと

授業動画そのものの配信・管理は主軸ではないため、欠席した生徒にその日の授業内容を届けたり、動画の視聴履歴から理解度を確認したりする用途には向いていません。動画外部流出防止のような、映像コンテンツを保護する機能も本来の役割ではありません。

動画授業システムが不得意なこと

一方、動画授業システム側も、生徒の家庭学習時間や自主学習の記録を継続的に可視化し、面談のたびにグラフで振り返るような使い方には向いていません。課題提出や視聴履歴の管理はできても、「勉強習慣そのものを可視化して声かけにつなげる」という機能は本来の守備範囲の外です。

つまり、どちらか一方を導入すれば塾運営に必要なデータ管理がすべて完結するわけではなく、それぞれ管理できる範囲に明確な限界があります。


Studyplus for Schoolと動画授業システムの併用パターンの具体例

実際に両方を運用する場合は、次のように役割を分けているケースが多く見られます。

  • Studyplus for School:日々の家庭学習の記録・保護者面談の準備・声かけのきっかけ作り
  • 動画授業システム:授業そのものの配信、欠席フォロー、課題提出・小テストの管理

この役割分担であれば、生徒の学習データが「家庭学習の記録」と「塾での授業・課題の実施状況」に自然に分かれ、無理に一つのシステムに寄せる必要がなくなります。ただし、面談時にどちらのデータも参照する運用フローを決めておかないと、担当者が二重に確認する手間が発生する点には注意が必要です。


Studyplus for Schoolと動画授業システムは目的によって使い分けるのがおすすめ

Studyplus for Schoolと動画授業システムは、どちらも生徒の学習を支援する仕組みですが、扱う対象もデータの起点も異なります。片方を導入すればもう片方が不要になるという関係ではなく、それぞれの不得意な部分を補い合う前提で、目的に応じて使い分けることが現実的です。

自塾の授業動画を配信し、課題提出・進捗管理までひとつの環境で完結させたい場合は、「マナリウム」もあわせてご検討ください。ヒアリングから運用開始までの導入支援も含めてご相談いただけます。

塾向けLMSの選び方については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→学習塾向け動画配信システム・LMSの選び方|中小塾が見るべき7つの基準
→学習塾が動画授業を始めるべき5つの理由|欠席対応・反転授業・差別化

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